司法書士>供託業務とは？社会的弱者を救済する司法書士業務の秘密

■供託業務とは？社会的弱者を救済する司法書士業務の秘密■

供託とは、法令の規定に基づいて、金銭や有価証券その他の財産
を、供託所といわれる国家機関に提出してその管理を委ね、供託
所がその財産をしかるべき者に取得させることによって一定の法
律上の目的を達成させようとする制度のことです。

供託する理由は様々ですが、例えば、アパートの管理人と家賃の
値上げについて争いがあり、借主が、それはおかしいからといっ
て、家賃を支払わない場合、債務を履行しないということで契約
を解除されますし、利息もついてきます。そこでアパートの賃借
人は、供託所に値上がり前の家賃を預けることによって、家賃の
未納という事態を回避することができます。他にも同一の債権に
ついて異なる債務者から同時に支払い請求を受けてしまった場合
や受取人が行方不明の場合などもこの供託という手続を行うこと
ができます。

本人でも書類を書くことはできますが、手続がかなり複雑なため、
多くの場合、司法書士が本人に代わり、一連の手続をします。供
託はどういった場合でもすることができるか、というと、そうで
はなく、
�@供託根拠法令が存在すること
�A適法な供託所に対する供託であること
�B供託の目的物が供託できるものであること
という条件を全て満たす必要があります。